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WHAT AM I DOING HERE?
ワークショップとトーク 5つの小径 ■開催概要 主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(財団法人東京都歴史文化財団)、明治大学 企画:明治大学大学院 新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系 管啓次郎研究室 日程:平成21年12月~平成22年2月 会場:明治大学猿楽町第二校舎 新領域創造専攻共同演習室(東京都千代田区猿楽町2-4-1) 参加費:無料(要申込み) http://waidh.exblog.jp 本事業は、東京文化発信プロジェクトにおける「学生とアーティストによるアート交流プログラム」の一環として実施されます。 私は、今ここで何をしているのか? どこから来てどこに行くのか? 今ここにいる私は誰なのか? 東京と人の新しい関係をつくるための方法を探るため、 5つのテーマによるワークショップとトークを行います。 記録展示も予定しています。 ■ワークショップとトークの内容とスケジュール ※(W)=ワークショップ、(T)=トーク ①土地をめぐる言葉 12月20日(日) (T):「東京詩」清岡智比古+管啓次郎18:00~20:00(定員30名) 言葉で土地をどのように語ることができるのか? 例えば「東京」について書いてみる。 詩はどんなふうに東京を書いているのだろう。 ※ワークショップでは、実際に都内を移動するため交通費が必要です。公共交通を使う予定です。500円ほどご用意ください。 ②東京を見つめる 1月10日(日) (T):「世界写真の中の東京」大竹昭子+管啓次郎(定員30名)18:00~20:00 世界を知覚するための写真、あるいは世界が知覚できる写真を「世界写真」と定義しよう。東京というローカルな場所が映る写真から世界をイメージしてみよう。東京をローカルに見つめてみよう。 ワークショップでは、ピンホールカメラをつくり、東京の街を撮影します。 ③場所の知覚 1月17日(日) ワークショップでは洞窟の測量方法を実践し、東京を新しく知覚する方法を考えます。今まで知っているつもりの場所もまったく違う性格があることを学び、場所と新しい関係をつくる方法を考えるためのワークショップとトーク。 ④身体知覚 2月14日(日) (W):「身体を知覚する」池上恵一+真下武久15:00~16:30(定員20名) (T):「身体をイメージする/身体で世界をイメージする」 篠田太郎+池上恵一18:00~20:00(定員30名) どんな場所を知覚する場合でも、どんな道具を使ったとしても、最終的に世界を受け止めるのは自分自身である。体を知覚するワークショップにより、自分と世界の関係を捉えなおし、知覚する能力を高める。トークでは世界の中での身体をイメージする。 ⑤「私」と「世界」のつながり 2月16日(火)、21日(日) (W):「Home-Made Story」下道基行 2月16日(火)19:00~21:00 /2月21日(日)10:30~15:30(定員10名) (T):「見えない風景」下道基行 2月21日(日)17:00~19:00(定員30名) 「Home-Made Story」は日常の風景に隠れている記憶/物語を探すプロジェクトです。 「私」はいったいどのように存在しているのか?参加者と下道基行が参加することによって、参加者の記憶を掘り起こし、物語を見つけるワークショップを行います。世界と「私」の関係を捉えなおし、個人の体験と記憶を再生し共有していく試みです。 トークでは、世界を見る方法とその実践によって発見した風景について下道が語ります。 ※2月16日と21日のワークショップは2回で1セットです。2日間とも参加できる方がお申込みください。 ■申し込み方法と申し込み先 ■アーティスト・プロフィール 清岡智比古(きよおか・ともひこ) 明治大学理工学部(総合文化教室)准教授。専門はフランス語・フランス文学。大学の教養ゼミでは、「現代詩に現れた<東京>」を開講中。著書に『東京詩』(左右社)などがある。 http://tomo-524.blogspot.com/ 管啓次郎(すが・けいじろう) 詩人・比較文学者。明治大学大学院理工学研究科ディジタルコンテンツ系教授。著書に『コロンブスの犬』(弘文堂)、『コヨーテ読書』(青土社)、『オムニフォン <世界の響き>の詩学』(岩波書店)、『本は読めないものだから心配するな』(左右社)など。 http://monpaysnatal.blogspot.com/ 佐野陽一(さの・よういち) 美術家。東京藝術大学美術学部非常勤講師。「世界を知覚する手がかりとしての写真」をテーマにピンホールカメラの手法により作品を制作する。アユミギャラリー、ツァイト・フォト・サロン、switch pointほかで個展開催。上海美術館(中国)、栃木県立美術館ほか企画展に参加。世田谷ものづくり学校、松本市美術館でワークショップを実施する。 大竹昭子(おおたけ・あきこ) 1950年東京生まれ。ノンフィクション、エッセイ、小説、写真評論など、ジャンルを横断して執筆活動を行っている。トークと朗読の会<カタリココ>を各地で開催。著書に『この写真がすごい2008』(朝日出版社)、『きみのいる生活』(文藝春秋)、『眼の狩人』(ちくま文庫)など。最新刊は短編集『随時見学可』(みすず書房)。 http://katarikoko.blog40.fc2.com/ 小山田徹(こやまだ・とおる) 美術家。京都市立芸術大学日本画科卒業。1998 年までパフォーマンスグループ「ダムタイプ」で舞台美術と舞台監督を担当。平行して「風景収集狂舎」の名で様々なコミュニティ、共有空間の開発を行ない現在に至る。洞窟探検グループ「Com-pass Caving Unit」メンバーとして活動中。 坂口恭平(さかぐち・きょうへい) 建築探検家。1978年熊本生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、2004年に日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』をリトルモアより刊行。2006年カナダ、バンクーバー美術館にて個展。2007年ナイロビで世界会議フォーラムに参加。著書に『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(大和書房刊)などがある。 http://www.0yenhouse.com/ 山下陽光(やました・ひかる) 1977年長崎県生まれ。高円寺の古着屋「素人の乱シランプリ」店主。なぜか「美術手帖」2009年5月号で16ページも使って特集される。 http://blog.goo.ne.jp/bashop/ 真下武久(ましも・たけひさ) 芸術・デザインにおけるインタラクションシステムの応用に関する研究及び作品を制作。2004 Prix Ars Electronica[the next idea]受賞。光州ビエンナーレ他国際展多数出展。 池上恵一(いけがみ・けいいち) 美術家。創作活動の一環としてカイロプラクティック、及び様々なマッサージ技術を習得。現在ワークショップをもとに作品を展開中。 http://www.massageart.jp/info/movie.html 篠田太郎(しのだ・たろう) 造園家、グラフィックデザイナーを経て1995年より現代美術作家として活動。カリフォルニア・アート・インスティテュート客員教授。 http://www.taroshinoda.net/ 下道基行(したみち・もとゆき) 1978年岡山県生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。「戦いのかたち」(INAXギャラリー2・東京)、「VOCA展」(上野の森美術館・東京)、「ATOMIC SUNSHIN」(沖縄県立博物館・美術館)ほか、個展、グループ展多数。写真集に『戦争のかたち』(リトルモア)。 http://www.m-shitamichi.com/ ■関連企画 「WHAT AM I DOING HERE?」記録展(仮題) ワークショップで制作したものや、トークとワークショップのドキュメントを展示します。 会場:明治大学猿楽町第二校舎 新領域創造専攻共同演習室(東京都千代田区猿楽町2-4-1) 会期:2010年2月16日(火)~2月22日(月) 開場時間:12:00~18:00 (ただし2月21日は16:00まで) 東京文化発信プロジェクトとは 東京文化発信プロジェクトは、東京ならではの芸術文化の創造・発信と、芸術文化を通じた子供たちの育成を目的として、東京都と東京都歴史文化財団がアートに関わる様々な団体と協力して実施しているプロジェクトです。様々な芸術分野のイベントや、まちなかで市民とアーティストが協働するアートプログラム、子供向けの体験型プログラムなどを展開しています。
■申し込み方法
どなたでも無料でご参加いただけます。ワークショップとトークは、それぞれ単独でお申し込みいただけます。もちろん両方のお申し込みも歓迎です。参加を希望するワークショップ名・トーク名、お名前(フリガナ)、年齢、性別、連絡先(電話、住所、メールアドレス)をお書き添えのうえ、下記の申し込み先までお送りください。 ※メール・FAXの場合は、件名等に「WHAT AM I DOING HERE?」参加申し込みであることを明記してください。 ※FAXの場合は、それぞれの実施日の1週間前までにお申し込みください。 ※申し込み多数の場合には先着順とさせていただきます。 ■申し込み先 明治大学大学院 理工学研究科 新領域創造専攻DC系修士2年宇野澤宛 メール:ce87403@isc.meiji.ac.jp 電話:090-3426-7527 FAX:044-934-7908 (明治大学理工学部総合文化資料室気付) (FAXの場合は、それぞれの実施日の1週間前までにお申し込みください)
1月17日は小山田徹さんのワークショップと坂口恭平さん+山下陽光さんのトークでした。
小山田さんのワークショップは洞窟の測量ワークショップです。といっても洞窟に行くのではなく、学校の廊下を洞窟に見立てて測量するというものです。 測量の前に、まずは1時間ほど洞窟についてのレクチャー。洞窟はどれだけの時間、どうやってできているのか。そこに入っていくためにどんな考えをもっているのか。 ・写真以外は何もとるな。 ・足跡以外は何も残すな。 ・時間以外は何もつぶすな。 という洞窟探検のモットーが興味深いです。 そして、小山田さんの話を聞いていると、洞窟探検の技術は見知らぬ土地や空間に入ったときに応用できるものだということもわかってきます。 小山田さんが話す洞窟探検のポイントのひとつに、スポーツ性と学問が一緒になっているところがあります。そして、チームで行くこと。洞窟探検には危険がともないます。当然、その危険を回避するための対策がとられています。そうした対策も含めての自己責任があるということ。その自己責任というのは、お店を開くのも宴会するのも同じというのが小山田さんの考えで、これには深く納得です。 「洞窟に入っていると謙虚になる」という小山田さんの言葉も印象的。 洞窟の話はいくらでもできる小山田さんですが、1時間をすぎたのでそろそろ測量を始めましょうということになって、洞窟の測量の方法を説明してもらい、4人で1チームになりみんなで廊下の洞窟へ。廊下には、ところどころに養生テープでつくった十字型のポイントがあります。最終的にはこの上面図にします。ポイントとポイントの関係をメジャー、方位磁石、分度器を使って測量します。方位、斜距離、斜角、ポイント高を記入していきます。 どのチームもわいわいやっています。即席ですが立派なチームになっています。 最後のポイントまで数字を記入したら、部屋に戻って各自測量図を描いていきます。 同一チームなら表の数字は同じですが、各自の測量図は少しずつ違っています。意外と難しいです。でも測量するといろいろわかってきます。数字があやしいところをもう一度測量しに廊下に出たりして、みんな夢中です。あっというまに17時になり終了でした。小山田さんの洞窟ワールドをすっかり堪能したみなさん、おつかれさまでした。 18時からは坂口恭平さんと山下陽光のトーク。 坂口さんは熊本の子供時代の基地作り的な建築原体験と大学時代の授業や課題、建築のシステムに対しての疑問。そこで出会うことになる違う形のもっと自由な形の建築。建築というジャンルだけじゃなくて、社会や世界に対しての疑問とアプローチが新鮮です。使われていない貯水タンクを見つけて入って、そのドキュメント映像を建築課題として提出した坂口さんの話は、どこか小山田さんの洞窟探検とも響きあうところがありました。 山下陽光さんは、別府のコミューン発の企業と広島市現代美術館の写真を中心に話してくれました。広島の街をリサーチして、チェーン店とチェーン店の組み合わせに目をつけるところがさすがです。 二人に共通しているところは、規制のシステムに安住するのではなく、そこを少しずらしていく人を信用しているということでしょうか。もっとも違いもたくさんあって、その違いも含めて、我々が東京という場所に生きる方法を考え直すのに役立ちそうです。
1月10日に行われたワークショップとトークの簡単な報告です。
まず、佐野陽一さんによるピンホールカメラのワークショップ。午前中はダンボールを使って簡単な工作をしてピンホールカメラをつくる。自分でカメラをつくるというのはやっぱりたのしい。なんでも買ってすませてしまう時代に、自分でつくったカメラで写真を撮る。手づくりのダンボール製カメラはそれだけで愛しく見える。 午後から、撮影と現像。今回はフィルムを使わずに印画紙をカメラにセットして、直接感光させる方法をとった。 まず猿楽町第二校舎のすぐ隣にある男坂で撮影。いい坂です。みんなそれぞれにお気に入りのカメラポジションを探しました。佐野さんが露出計で目安となる(順光と逆光の)露光時間をはかって撮影です。ピンホールにかぶせたシャッターを開いて、閉じる。 撮影が終わると会場を暗室にして現像作業。参加した人のほとんどが現像作業は初めてだったようで、現像液に印画紙を浸すと像が浮かびあがってくるのを見て興奮している。そうそう、この驚きの時間が大切です。 次は御茶ノ水橋に移動して撮影。ここから聖橋を撮るのが、撮影場所として有名なようで、他にもカメラをもって撮影している人がちらほらといらっしゃる。そこに我々がダンボールの箱をかかえて来たもんだから、みなさん不思議な顔をして見ていました。中にはピンホールカメラとわかる人もいました。 それぞれ撮影して、再び暗室となった教室に戻って現像。先ほどの男坂から帰ってきてすぐんの現像と今回の現像はネガ現像。そしてできあがったネガにもう一枚印画紙を重ねて露光して、現像するとポジができる。みなさん現像処理は慣れてきたようです。何度もポジ現像をして、納得のいくものに近づけていきました。たった2ヶ所ですが、写真を撮ることによって東京が違って見える可能性に気がつくのには十分でした。 大竹昭子さんと管啓次郎先生のトーク。ここでは、東京という場所を写真を手がかりからに考えてみようというのがテーマです。数々の写真をプロジェクションしながら、大竹さんの話を聞いていると東京という都市の特殊性と、写真家が東京にどう対峙してきたか考え込んでしまいます。 森山大道、荒木経帷、渡辺克己、長野重一、柳沢信、春日昌昭、横尾忠則など、どの人が撮った写真を見ると、のっぺらぼうのように思えてしまう東京にも、多様な表情があることに驚きます。 中野正貴の『TOKYO NOBODY』の写真を見て、「東京を人格化するとしたら、こういう俺もありだぜ、みたいなね」と言う大竹さんの言葉は、僕が中野さんの写真を見たときの鮮烈な驚きとぴたりと重なります。 世界中にアフリカ的なものがちらばっていること、みんな少しずつアフリカ人であるという管先生の話をとっかかりに、都市の多様で混合していく性質にまで話がおよびました。 当たり前ですが、写真家という人はよく見ている人です。では、そんな写真家の写真に写る東京を見て、僕たちは東京をどんなふうに生き直すことができるでしょうか。 僕にとっては東京の街をどこまでも歩きたくなるような一日でした!
明治大学猿楽町第二校舎(旧明治高校・明治中学)への行き方
最寄駅はJR御茶ノ水駅です。徒歩約7分ほどです。 1.御茶ノ水橋口から、ロータリーを対角線上に渡り明大通りの西側を南(三省堂方面)に進みます。 2.ファミリーマートやマクドナルドを通り過ぎます。ジーンズメイトの角を右(西)に入ります。 3.通りの左側をしばらく歩くとに急な下りの階段(男坂)があります。その階段を下りずに、すぐ先にあるのが明治大学第二校舎です。 この建物は、少し前まで明治高校・中学として使用していました。 近隣の地図にも明治高校・中学として記載されていますので、ご承知ください。 この行き方でアテネフランセが見えたら、会場を通り過ぎています。 迷った場合は、090-3426-7527(宇野澤)までお電話ください。 ![]()
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